WordPress PHPバージョンアップ|上げる前の確認

WordPress PHP\u30d0\u30fc\u30b8\u30e7\u30f3\u30a2\u30c3\u30d7\uff5c\u4e0a\u3052\u308b\u524d\u306e\u78ba\u8a8d 運用・トラブル

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契約先から「ご利用中のPHP(WordPressを動かすプログラム言語)のサポートが終了します」というメールが届いた、あるいは管理画面のサイトヘルス(WordPressに標準搭載された健康診断機能)に「推奨されるPHPバージョンを下回っています」と赤い警告が出た。そんな状況で、上げていいのか、上げたら表示が崩れないのか判断できないまま検索してきた人に向けた記事です。多くの人は「サポートが切れるなら上げるしかない」と分かってはいるものの、上げた瞬間にサイトが真っ白になる話も聞くため、手が止まっています。

先に結論を書きます。PHPのバージョンアップで最初に見るべきは価格でも速度でもなく、使っているテーマとプラグインが新しいPHPに対応しているかを、上げる前に確認すること、そして契約先が不具合時に元の版へ戻せる会社か(管理画面にPHPバージョンの切替画面があるか)の2点です。この順番さえ守れば、たとえ不具合が出ても数分で元に戻せます。逆に、切替画面が無い、あるいは対応状況を確認せずに上げると、復旧に手作業のバックアップ書き戻しが必要になります。以下で具体的に見ていきます。

なぜ今、WordPressのPHPバージョンアップを迫られるのか

データセンターで古い機器のケーブルを抜く手
古い機器の電源を抜く手元(イメージ)

PHPには、公式にセキュリティ修正が提供される「サポート期間」があります。ある版のサポートが終わると、その後に見つかった脆弱性(プログラムの穴)が修正されなくなるため、レンタルサーバー各社は古い版を段階的に廃止し、利用者に新しい版へ切り替えるよう案内します。これが「上げざるを得ない」状況の正体です。放置してサポート切れの版を使い続けると、WordPress本体やプラグインの更新も止まりやすくなり、乗っ取りや改ざんのリスクが上がります。

問題は、いつまでにどの版へ上げる必要があるかです。PHPの各バージョン(たとえば7.4、8.0、8.1、8.2、8.3)の公式なサポート終了日は、上げる緊急度を決める最重要の数字ですが、本記事ではその一次情報を確定できていないため数値は伏せます。契約先のメールに記載された「利用終了日」と、PHP公式のサポート終了日の両方を確認してから予定を組んでください。

目安として、契約先が「◯月◯日に自動で新しい版へ切り替えます」と予告しているなら、その日より前に自分の意思で切り替えてテストするのが安全です。自動切替の当日に不具合が出ると、原因の切り分けと復旧を同時に迫られ、慌てるほど失敗します。

上げる前に確認する3項目(テーマ・プラグインの対応表)

核心はここです。PHPを上げて表示が崩れる原因のほとんどは、テーマかプラグインが新しいPHPに追いついていないことにあります。上げる前に、次の3つを1つずつ確認します。

確認項目 見る場所 問題があるときの判断
テーマの対応PHPバージョン テーマ公式サイトの「動作環境」「Requires PHP」表記 未対応なら先にテーマを更新、更新が無ければ切替を保留
プラグインの対応状況 各プラグインの詳細ページ「PHPバージョン」「最終更新日」 1年以上更新が無いものは動かなくなる前提で代替を探す
WordPress本体の推奨環境 ダッシュボードのサイトヘルス「サーバー」欄 本体を最新にしてから、PHPを上げる

特に注意したいのが、長く放置している無料テーマや、開発が止まった古いプラグインです。これらは新しいPHPで内部の書き方が通らなくなり、エラー画面(いわゆる真っ白な画面)を出します。確認して「対応が怪しい」と分かったものは、上げる前に更新するか、代わりのものへ置き換えておきます。順番を守り、本体を最新にする、テーマを更新する、プラグインを整理する、そのうえでPHPを上げるという流れにすると、原因が1つずつ潰れていくため崩れにくくなります。

ロリポップのPHP 8.3など「戻せる会社」と「戻せない会社」の違い

操作パネルを切り替える手元
スムーズな切り替え操作(イメージ)

もう1つの軸が、契約先で不具合時にPHPの版を戻せるかどうかです。多くの共用サーバー(1台を複数人で分け合う一般的なレンタルサーバー)は、管理画面にPHPバージョンの切替画面を持っていて、利用者が自分で版を選び直せます。この切替画面がある会社なら、新しい版に上げて不具合が出ても、画面から元の版を選び直すだけで数分で戻せます。これが「戻せる会社」です。

一方で、切替画面が無い、あるいは選べる版が限られている構成だと、いったん上がったものを利用者側で戻せず、サポートへの連絡やバックアップの書き戻しが必要になります。これが「戻せない会社」です。つまり、同じ「PHPを上げる」でも、契約先によって失敗したときのやり直しやすさがまったく違います。

ロリポップ(GMOペパボが運営する低価格帯のレンタルサーバー)のように「PHP 8.3に対応しているか」を気にして検索する人が多いのは、この切替画面で選べる版に自分の使いたい版があるかを確かめたいからです。切替画面の有無と、そこで選べる具体的な版は、上げる前に必ず契約先の管理画面かサポートページで確認してください。

もし今の契約先が古いPHPのまま切替画面も持たないなら、乗り換えも選択肢になります。たとえばロリポップならライトが月330円、スタンダードが月605円(いずれも36ヶ月契約・2026年9月時点・公式サイト確認)と低価格帯から選べますが、料金だけでなく「切替画面で選べる版」と3年総額の両方を見て決めるのが失敗しない選び方です。各社の3年総額の比べ方は個人向け3社の3年総額を比較した記事にまとめています。

判断フロー:今すぐ上げてよいか

ここまでの確認を、条件から結論へたどれる形に整理します。上から順に当てはめてください。

  1. テーマとプラグインの対応がすべて確認できた、かつ切替画面で戻せる会社である。この場合はすぐ上げてよい。事前にバックアップを取り、上げた直後にトップと投稿・問い合わせフォームの表示を確認します。
  2. 対応は確認できたが、切替画面が無い(戻せない会社)である。この場合はバックアップを取ってから上げる。不具合時は書き戻しで復旧する前提で、アクセスの少ない時間帯に作業します。
  3. 対応が確認できないテーマ・プラグインがある。この場合は上げる前に更新・置き換えを済ませる。未対応のまま上げない。
  4. 契約先の自動切替日が迫っているが準備が終わらない。この場合はサポートに切替日の延期や事前の版指定が可能か問い合わせる。当日に慌てて対応するより安全です。

迷ったら「戻せる会社かどうか」を最優先で確認するのが近道です。戻せるなら試して確かめられますが、戻せないなら準備の精度がそのまま被害の大きさになります。

バージョンアップで失敗しやすい点と復旧手順

真っ白なノートPC画面を見てトラブルシューティングする様子
真っ白な画面を見て思案する(イメージ)

よくある失敗は、バックアップを取らずに上げて画面が真っ白になり、慌てて何度も版を切り替えて状態を悪化させるパターンです。まず、上げる前にデータベースとファイルのバックアップを取ります。自動バックアップに対応した会社なら、上げる直前の世代が残っているかを確認しておくと安心です。

上げた後に不具合が出たら、原因を切り分けます。切替画面がある会社なら、いったん元の版に戻して表示が回復するかを見ます。回復すれば原因はPHPの版と特定のテーマ・プラグインの相性です。次に、テーマを標準テーマに一時的に切り替える、プラグインを1つずつ止めるという手順で、どれが原因かを絞り込みます。原因のプラグインが分かったら、その更新版を探すか代替に置き換えたうえで、あらためて上げます。

管理画面自体に入れなくなった場合は、契約先のファイル管理機能(FTPやファイルマネージャー)からプラグインのフォルダ名を変えて一時的に無効化する方法があります。手順は会社ごとに違うので、契約先のサポートページで自分の会社の手順を確認してください。

よくある質問

PHPのバージョンアップでサイトのデータは消えますか

版を切り替えるだけでは、投稿や画像などのデータは消えません。変わるのはWordPressを動かすプログラムの版です。ただし相性の悪いプラグインがエラーを出すと表示できなくなることはあるため、念のため上げる前にバックアップを取っておくのが安全です。

上げたら表示が崩れました。すぐ戻せますか

契約先の管理画面にPHPバージョンの切替画面があれば、元の版を選び直すことで数分で戻せます。切替画面が無い会社では、バックアップの書き戻しやサポートへの連絡が必要になります。まず自分の契約先に切替画面があるかを確認してください。

ロリポップでPHP 8.3は選べますか

ロリポップは管理画面にPHPバージョンの切替画面を備えていますが、選べる版はプランや時期で変わることがあります。8.3を選べるかは、ログイン後の切替画面か公式のサポートページで最新の対応状況を確認するのが確実です。

どの版まで上げればよいですか

基本は、契約先が提供していてテーマ・プラグインが対応している中で、なるべく新しい版です。ただし出たばかりの最新版は、対応が追いついていないプラグインがあることもあるため、対応表を確認したうえで無理のない版を選びます。断定はできませんが、サポート期間が長く残っている版を選ぶと切替の頻度を減らせます。

自動で切り替わると言われました。何もしなくてよいですか

放置すると切替日に不具合が出たとき、原因の特定と復旧を同時に迫られます。切替日より前に自分でテーマ・プラグインの対応を確認し、可能なら手動で先に切り替えて表示を確認しておくと安全です。準備が間に合わないときはサポートに相談してください。

PHPを上げるとサイトは速くなりますか

一般に新しいPHPは処理が改善されており、表示が軽くなる場合があります。ただし体感差は環境やサイトの中身で変わるため、速度を主目的にするより、まずはサポート切れを避けるための安全策と考えるのが実情に合います。

参考・出典

  • ロリポップ 機能・仕様(PHPバージョン切替を含む): https://lolipop.jp/service/function/
  • ロリポップ 料金: https://lolipop.jp/pricing/
  • エックスサーバー 機能一覧: https://www.xserver.ne.jp/functions/
  • さくらのレンタルサーバ プラン: https://rs.sakura.ad.jp/plan/
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