Claude Code VPS|AIエージェントを常駐させる構成

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ノートPCでClaude Code(Anthropic社のAIコーディングエージェント=ターミナルで指示を出すとコードを書いたり調べ物をしたりを自動で進めるツール)を回していると、フタを閉じた瞬間に処理が止まる、外出中は続きが動かせない、という壁に必ず当たります。定期的にサイトを更新させたい、夜間に長い調査を走らせたい、複数のセッションを同時に常駐させたい——こうなると手元のPCではなく、24時間電源が入ったままのVPS(仮想専用サーバー=1台のサーバーを分割して自分専用のLinux環境として借りる仕組み)に置くのが現実的です。

選ぶ基準はシンプルで、メモリの余裕と常駐前提での料金のかけ方の2つに絞られます。Claude Code自体は軽いのですが、裏でNode.jsのビルドやgit操作、ブラウザ自動化まで走らせると1〜2GBはすぐ埋まります。そして24時間動かすなら、後述のとおり時間課金より契約期間を決めた固定料金のほうが安く収まります。以下、必要スペックと料金を実数で見ていきます。

Claude CodeをVPSに常駐させるのに必要なスペック

自宅のデスクでノートパソコンに向かい考える人
構成を検討する様子(イメージ)

目安として、用途別に次のように考えると外しません。判断フロー(条件→結論)で示します。

  • 調べ物・文章生成・軽い編集が中心 → メモリ1GB / 2vCPUで足りる。1セッションを常駐させ、たまに指示を投げる使い方。
  • コード生成+ビルド・テスト・git運用まで回す → メモリ2GB / 3vCPU以上。npm install やビルドがメモリを食うため、1GBだと処理中に落ちることがある。
  • 複数セッションを同時常駐 / ブラウザ自動化も併走 → メモリ4GB / 4vCPU。エージェントを2〜3本立ち上げっぱなしにする運用はここが安心圏。

OSはUbuntuなどのLinuxを選び、Node.jsを入れてClaude CodeのCLIを導入します。ストレージは数十GBあれば足り、VPSは各社100GB前後を標準搭載しているので容量で困ることはまずありません。むしろメモリが効きます。当サイトでもAIエージェントを常時走らせて記事群を更新していますが、ビルドや外部API呼び出しが重なる瞬間にメモリが山になるため、余裕を1段上に取るのが結局は安上がりでした。

AIエージェント常駐向けVPSの料金比較

常駐用途で候補になる主要4社を、公式サイトで確認した料金(2026年9月時点・公式サイト確認)で並べます。月額は各社の一番安くなる契約期間で1ヶ月あたりに換算した税込です。

サービス / プラン vCPU / メモリ SSD 月額(最安条件) 時間・日額課金
ConoHa VPS 1GB 2コア / 1GB 100GB 450円(36ヶ月) 2.5円/時・月上限1,065円
ConoHa VPS 2GB 3コア / 2GB 100GB 632円(36ヶ月) 3.7円/時・月上限2,033円
さくらのVPS 1GB(石狩) 仮想2コア / 1GB 50GB 807円(年一括) なし
KAGOYA CLOUD VPS 2GB 2コア / 2GB 200GB 715円(年一括) 日額28円・月上限770円
XServer VPS 4GB 4コア / 4GB 150GB 2,035円(36ヶ月) なし

初期費用はいずれも0円(無料)です。1〜2GBの軽い常駐ならConoHa VPSの2GB(36ヶ月で月632円)が価格と余裕のバランスがよく、複数セッションを走らせるならXServer VPSの4GBが素直な選択になります。KAGOYAは日額課金(使った日数分だけ課金し月額上限で頭打ち)なので、常駐と一時利用を切り替えたい人に向きます。共用レンタルサーバーとの総額の考え方はレンタルサーバーおすすめ比較の記事で3年総額を比較していますが、AIエージェントの常駐は自分でLinuxを触れるVPSが前提になります。

時間課金と固定契約、24時間常駐ならどちらが得か

机の上で、厚い石と薄いアクリルの積み重ねを検討する手元
二つの選択肢を考える手元(イメージ)

常駐とは要するに「1ヶ月まるごと起動しっぱなし」です。ここで時間課金を選ぶと、上限に張り付くだけで固定契約より割高になります。ConoHa VPSの2GBで具体的に計算します。

  • 時間課金で常時起動:3.7円/時 × 24時間 × 30日 = 2,664円。ただし月上限2,033円で頭打ち → 実質2,033円/月
  • 36ヶ月契約:632円/月

差は月に約1,400円、年間で約1万7千円です。時間課金は「必要なときだけ立ち上げて夜は落とす」使い方でこそ生きる料金設計で、常駐させると上限に達し続けるため損をします。24時間動かすと決めているなら、契約期間を長く取った固定料金が正解です。逆に、まず数日だけClaude Codeを試したい段階では時間課金や日額課金で始め、常駐が固まってから期間契約に切り替えるのが無駄がありません。

落ちても復帰する常駐構成の作り方

VPSにSSH(Secure Shell=離れたサーバーを暗号化した通信越しに手元のターミナルから操作する仕組み)でログインしてClaude Codeを起動しても、そのまま接続を切るとプロセスが止まってしまいます。常駐させるには、接続を切っても動き続ける仕掛けが要ります。

  • tmux / screen(仮想的な端末セッションを画面から切り離して残す道具)でセッションを保持する方法。手軽で、あとから再接続して途中経過を見られる。まずはこれで十分です。
  • systemd(Linuxの常駐サービス管理の仕組み)でサービス化する方法。VPSを再起動しても自動で立ち上がり、落ちても復帰させられる。定期実行や無人運用まで見据えるならこちらです。

定期的にタスクを走らせたい場合は、cron(時刻を決めて自動実行するLinuxの仕組み)と組み合わせ、決まった時間にエージェントへ指示を渡す構成にします。当サイトの運用でも、夜間に調査やドラフト生成をまとめて走らせ、朝に結果を確認する形が回っています。

セキュリティと運用で見落としやすい点

キーボードに手を置いた開発者と、青い光のセキュリティ設定画面
慎重に設定を進める姿(イメージ)

AIエージェントに広い権限を渡して常駐させるのは、便利な反面リスクも伴います。最低限、次を押さえておきます。

  • SSHは公開鍵認証にしてパスワードログインを無効化する。常時外部に開いたサーバーはパスワード総当たりの標的になりやすい。
  • APIキーは環境変数で管理し、gitに含めない。エージェントが誤って公開リポジトリへ上げないよう、コミット対象から除外する設定を入れておく。
  • エージェントが実行できる範囲をあらかじめ決める。外部送信・削除・決済につながる操作は自動化せず、確認を挟む運用にする。無人で動く分、境界を先に引いておくことが効きます。

VPSは共用レンタルサーバーと違い、OSの更新やセキュリティ設定を自分で管理する必要があります。その手間と引き換えに、AIエージェントを自由に常駐させられる自由度が手に入る、という位置づけです。

よくある質問

Claude Codeは共用レンタルサーバーでも動きますか

共用レンタルサーバーは自分でLinuxコマンドを自由に実行したり常駐プロセスを立てたりできる設計ではないため、Claude Codeのようなエージェントの常駐には向きません。SSHでroot相当の操作ができるVPSを選ぶのが前提です。

常駐させるなら最低どのプランを選べばいいですか

調べ物や文章生成が中心なら1GBメモリのプラン(ConoHa VPS 1GBで36ヶ月月450円など)から始められます。ビルドやテストまで回すなら2GB以上を推奨します。1GBで処理中に落ちるようなら1段上げてください。

時間課金にすれば安くなりますか

24時間動かす常駐用途では、時間課金は月額上限に張り付くため固定の期間契約より割高になります。本文の計算例のとおり、ConoHa VPS 2GBでは時間課金上限2,033円に対し36ヶ月契約は632円です。常駐なら期間契約が得です。

お試し期間中に常駐構成を検証できますか

さくらのVPSは2週間の無料お試しがあり、tmuxやsystemdでの常駐構成をその間に確認できます。ConoHa VPSやKAGOYAは無料お試しの記載がないため、日額・時間課金で短期間だけ立ち上げて試すのが現実的です。

複数のAIエージェントを同時に常駐させたい場合は

セッションを2〜3本立ち上げっぱなしにするなら、メモリ4GB / 4vCPU(XServer VPS 4GBで36ヶ月月2,035円など)を目安にしてください。1GBや2GBで複数併走させると、重い処理が重なった瞬間にメモリ不足で落ちやすくなります。

WindowsのアプリをAIに操作させたい場合はどうしますか

その場合はLinux系のVPSではなくWindows Server対応のVPS(ConoHa for Windows ServerやKAGOYA VPS Windows Serverなど)が候補になります。ただしClaude Code自体はLinux環境で動かすのが標準的で、料金もLinux系のほうが抑えられます。

参考・出典

  • ConoHa VPS 料金 https://www.conoha.jp/vps/pricing/
  • さくらのVPS スペック・料金 https://vps.sakura.ad.jp/specification/
  • KAGOYA CLOUD VPS 料金 https://www.kagoya.jp/vps/price/
  • XServer VPS 料金 https://vps.xserver.ne.jp/price.php
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