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独自ドメインを常時SSL化(サイト全体をhttpsで表示すること)した直後に、古いhttpのURLがそのまま開けてしまう。あるいはドメインを変えたら、以前の記事URLがすべて404(ページが見つからないエラー)になった。サイト移転やSSL化の後始末では、この「リダイレクト」(あるURLへのアクセスを別のURLへ自動転送すること)でつまずく人が多くいます。
判断の順番はひとつです。まず契約中のサーバーの管理画面に、リダイレクト用のGUI(画面上のボタンやフォームで設定できる仕組み)があるかを確認し、あればそこで済ませて手で.htaccessを書かない。GUIでは対応できない設定(ページ単位の転送など)だけを、下記のコピペで.htaccss(サーバーの動作を制御する設定ファイル、正しくは.htaccess)に書き足す。この順で進めれば、書き間違いによる表示崩れやリダイレクトループ(転送が無限に繰り返される状態)をほぼ避けられます。
リダイレクト設定が必要になる3つの場面

個人サイトでリダイレクトが要る場面は、ほぼ次の3つに集約されます。逆に言えば、この3つに当てはまらないなら設定は不要です。
- SSL化(http→https): 無料SSLを有効にした後、httpのアドレスも生きているので、httpsへ寄せて統一する。
- wwwの有無の統一: 「example.com」と「www.example.com」の両方でアクセスできてしまう状態を、どちらか一方へ寄せる。
- URL・ドメインの変更(サイト移転): 記事のパスを変えた、独自ドメインを取り替えた、といった移転で、旧URLを新URLへ引き継ぐ。
どの場面でも使うのは301リダイレクト(恒久的な転送。検索エンジンの評価を新URLへ引き継ぐ)です。一時的な変更のときだけ302(一時転送)を使いますが、移転・SSL化はいずれも恒久的な変更なので、原則は301と覚えておけば足ります。
手で書く前に管理画面を確認する(GUIの有無で判断)
多くの共用サーバーは、SSLの自動転送や.htaccessの編集を管理画面から行えます。GUIがあるのに手書きすると、書式ミスの分だけ事故が増えるだけです。下表は主要な共用サーバーで、リダイレクト系の設定を画面上で扱えるかの目安です(2026年9月時点・公式サイトで機能ページを確認。メニュー名は変わることがあるため、実際の操作前に各社の管理画面でご確認ください)。
| サーバー | 無料SSL | 管理画面でのリダイレクト/.htaccess操作 |
|---|---|---|
| エックスサーバー | 無料・無制限 | サーバーパネルに「.htaccess編集」あり。SSL設定と合わせて画面上で対応 |
| シン・レンタルサーバー | 無料・無制限 | エックスサーバー系のサーバーパネルで.htaccess編集可 |
| ConoHa WING | 無料 | コントロールパネルの応用設定で.htaccessを編集可 |
| ロリポップ | 無料SSL証明書あり | ユーザー専用ページに「.htaccess設定」あり |
| さくらのレンタルサーバ | 無料(Let’s Encrypt) | コントロールパネルのファイルマネージャーで.htaccess編集可 |
| mixhost / カラフルボックス | 無料 | cPanel(共用サーバーの標準管理画面)の「リダイレクト」機能で画面設定可 |
ここで扱う各社の詳しい料金や容量は、個人向け3社の3年総額を明細で比べた比較記事にまとめています。サーバー自体をこれから選ぶ段階なら、そちらを先に見てから設定に進むと無駄がありません。
コピペで使える.htaccessの書き方3パターン

GUIで対応できない場合や、ページ単位で細かく転送したい場合に使う書き方です。いずれもサイトのルート(一番上の階層)にある.htaccessファイルへ書き足します。example.com は自分のドメインに置き換えてください。ApacheやLiteSpeed(.htaccessを読むサーバー)で動作し、主要な共用サーバーはこれに含まれます。
1. http→https(常時SSL化)
SSLを有効にした後、httpでのアクセスをすべてhttpsへ転送します。
- RewriteEngine On
- RewriteCond %{HTTPS} off
- RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
上の3行は3つで1組です。%{HTTP_HOST} を使っているのでドメイン名を書き換える必要はなく、そのまま貼れます。
2. wwwの統一
「wwwなし」に寄せるか「wwwあり」に寄せるかのどちらか一方だけを設定します。両方向を同時に書くとループの原因になります。以下は「wwwなし」に寄せ、ついでにhttps化も兼ねる例です。
- RewriteEngine On
- RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.example\.com$ [NC]
- RewriteRule ^(.*)$ https://example.com/$1 [R=301,L]
逆に「wwwあり」へ寄せたいときは、2行目を ^example\.com$、3行目の転送先を https://www.example.com/$1 に変えます。
3. ページ単位(URL変更・記事移動)
特定のページだけを新しいURLへ移すときは、mod_rewriteを使わずに1行で書けます。旧URLの数だけ行を並べます。
- Redirect 301 /old-page.html https://example.com/new-page/
フォルダごと移した場合は RedirectMatch 301 ^/old-dir/(.*)$ https://example.com/new-dir/$1 のようにまとめられます。旧URLと新URLの対応表を作ってから書き出すと、貼り漏れを防げます。
WordPressのドメイン変更で失敗しやすい注意点
WordPressのドメイン変更やURL変更は、.htaccessだけで完結しません。サーバー側の転送と、WordPress側の設定・データベースの両方をそろえる必要があります。順番を間違えると管理画面に入れなくなるため、次の点を押さえてください。
- 先に正規化の方針を決める: httpsに寄せるのか、wwwあり・なしのどちらかを、作業前に確定させる。後から変えると二度手間になります。
- 設定>一般の2つのアドレス: 「WordPressアドレス」と「サイトアドレス」を新URLに変更します。ここを空欄や誤りで保存するとログイン不能になるので、変更前に控えを取ります。
- データベース内の旧URLを置換: 本文や画像パスに残る旧URLを一括置換します。プラグインや置換ツールを使う前に、必ずデータベースのバックアップを取ってください。手作業のSQL直打ちはシリアライズ済みデータを壊すことがあります。
- 301はドメイン単位で1回だけ: 旧ドメイン→新ドメインの転送は、旧ドメインの.htaccessに設定します。パスを変えていないなら個別ページの転送は不要です。
- Search Consoleのアドレス変更: ドメインを変えたら、Google Search Console(検索表示を管理する無料ツール)で新旧を登録し、アドレス変更ツールを使うと反映が早まります。
ロリポップでURLを変更するときの手順

ロリポップ(低価格帯の共用サーバー)でよく検索される「URLの変更方法」も、考え方は同じです。独自ドメインを差し替える場合は、ユーザー専用ページで新しい独自ドメインを設定し、WordPressの「設定>一般」で2つのアドレスを新URLに直し、旧URLからの転送を「.htaccess設定」から行います。無料SSLを使ったhttps化だけなら、独自SSLを有効化したうえで前述のhttp→httpsパターンを書き足せば足ります。GUIの「.htaccess設定」がそのまま編集画面になっているので、ファイルをダウンロードして戻す手間はありません。
よくある質問
設定はどのくらいで反映されますか
.htaccessの書き換え自体はほぼ即時に反映されます。ただしブラウザが古い転送先を記憶していると、しばらく前の表示が残ることがあります。確認するときはキャッシュを消すか、シークレットウィンドウで開いてください。
301と302はどちらを使えばよいですか
SSL化・ドメイン変更・記事の恒久的な移動はすべて301です。302は一時的な工事ページなど、あとで元に戻す前提のときだけ使います。移転で302を使うと検索評価が新URLへ引き継がれにくくなります。
.htaccessファイルが見当たりません
.htaccessは先頭がドットの隠しファイルなので、ファイル一覧で隠しファイルを表示する設定にすると出てきます。存在しなければ、文字コードをUTF-8、改行を含めた新規ファイルとしてサイトのルートに作成します。
リダイレクトが無限ループになりました
多くはwwwの統一を両方向で書いてしまったか、条件(RewriteCond)の指定が重複しているケースです。https化とwww統一は別々のRewriteRuleに分け、寄せる方向を一方向に統一してください。
管理画面のGUIと.htaccessの両方で設定してよいですか
同じ内容を二重に設定すると、転送が競合して事故のもとになります。GUIで済むならGUIだけ、GUIで足りないページ単位だけを.htaccessに書く、というように役割を分けてください。
参考・出典
- エックスサーバー 機能一覧: https://www.xserver.ne.jp/functions/
- ロリポップ 機能一覧: https://lolipop.jp/service/function/
- ConoHa WING 機能: https://www.conoha.jp/wing/function/
- さくらのレンタルサーバ プラン・仕様: https://rs.sakura.ad.jp/plan/

