WordPress 保守 相場|自分でやる作業と時間

WordPress \u4fdd\u5b88 \u76f8\u5834\uff5c\u81ea\u5206\u3067\u3084\u308b\u4f5c\u696d\u3068\u6642\u9593 WordPress実務

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WordPressでサイトを公開したあと、「制作費は払ったけれど、これから毎月いくらかかるのか」が見えないまま放置してしまう人は少なくありません。制作会社から月5,000円や1万円といった保守費用を提示され、その金額が高いのか妥当なのか判断できずに契約を迷っている、という場面です。ここで押さえておきたいのは、保守費用は「サイトを作る費用」とはまったく別の、公開後にサイトを壊さず動かし続けるための維持費だということです。

結論から言えば、保守で毎月やる作業は数えるほどしかなく、その大半は自分で行えます。判断の基準は「作業そのものの難易度」ではなく、作業に割ける時間と、トラブルが起きたとき自力で戻せる自信があるかの2点です。この記事では、月次でやる作業を項目と所要時間に分解し、どこから外注が要るのかの境目、そして見積もりを読むときに何を確認すべきかを整理します。なお、保守費用に公的な統計や決まった相場は存在しないため、金額は「見積もりの読み方」として扱い、断定するのは作業内容と所要時間だけにとどめます。

WordPress保守の相場を「作る費用」と分けて考える

デスクで複数の書類を仕分ける手元
費用を一つ一つ分けて考える(イメージ)

WordPressにかかるお金は、大きく3つに分かれます。1つ目はサーバーやドメインの契約費(維持の土台)、2つ目は制作・改修の費用(作る・変える費用)、3つ目が今回のテーマである保守費用(動かし続ける費用)です。保守費用を検討するときに混乱しやすいのは、この3つが見積もりの中で1つにまとまっていることがあるためです。

保守費用の相場に公的な数字がないのは、作業範囲が会社ごとにバラバラだからです。「月次の更新確認だけ」を保守と呼ぶ会社もあれば、「軽微な文言修正・画像差し替えまで込み」を保守と呼ぶ会社もあります。同じ「月5,000円」でも中身が違えば比較になりません。だからこそ、相場そのものを追うより、自分でやると何時間かかる作業を、いくらで肩代わりしてもらうのかという視点で見るほうが判断を誤りにくくなります。サーバー契約費そのものの内訳については、個人向けレンタルサーバー3社の3年総額を比較した記事で具体的な金額を確認できます。

月次でやる保守作業は5つ、所要時間の目安

個人サイトや小規模な企業サイトで、毎月やっておきたい保守作業は次の5つです。いずれも一度手順を覚えれば、慣れると全部合わせて月に1時間前後で回せる範囲です。

作業 やること 頻度 所要時間の目安
本体・テーマ・プラグインの更新 管理画面の更新通知を確認し、順番に更新して表示を確認 月1〜2回 15〜30分
バックアップの取得確認 自動バックアップが実際に取れているか、復元できる状態かを確認 月1回 5〜10分
死活監視(表示確認) トップと主要ページが正常に表示されるか、SSLが切れていないか 週1回程度 1回2〜3分
PHPバージョンの確認 サーバー側のPHP(WordPressを動かす言語)が古すぎないか 3〜6ヶ月に1回 10分
ログ・不審なアクセスの確認 ログイン失敗の多発や見慣れないファイルがないかを点検 月1回 10〜15分

更新作業でいちばん壊れやすい

5つのうち、いちばん神経を使うのが更新です。プラグインやテーマの更新で表示が崩れたり、管理画面に入れなくなることがあるためです。壊れたときに戻せるよう、更新の前に必ずバックアップを取るのが鉄則です。更新後は必ず自分の目で表示を確認します。更新に失敗して保存できなくなる原因や、管理画面に入れなくなったときの対処は、それぞれ個別の場面として切り分けて考える必要があります。

バックアップは「取れている」ではなく「戻せる」を確認する

バックアップは自動で取る設定にしていても、いざ復元しようとしたら中身が空だった、というのが最も怖い失敗です。月1回、バックアップの一覧に直近の日付が並んでいるかを見て、可能なら一度テスト環境で復元してみます。サーバーによっては自動バックアップが標準で付くもの、有料オプションのもの、復元だけ別料金になるものがあります。契約しているプランがどれに当たるかは、公式サイトで機能を確認しておくと安心です。

PHPバージョンは放置すると更新できなくなる

PHP(WordPressを動かすプログラム言語)のバージョンが古いままだと、新しいプラグインが動かなくなったり、セキュリティ上のリスクが残ります。ただしPHPを上げるとサイトが真っ白になることもあるため、上げる前にバックアップと表示確認をセットで行います。頻度は高くないので、季節の変わり目ごとに1回見る程度で足ります。

自分でやるか外注するかの判断フロー

保守を自分でやるべきか外注すべきかは、次の条件で切り分けると迷いません。

  • 条件1:月1時間の作業時間を確保できるか。できないなら、更新代行だけでも外注を検討する。
  • 条件2:更新でサイトが壊れたとき、バックアップから自力で戻せるか。戻せる自信がなければ、外注に「復元対応」が含まれるかを重視する。
  • 条件3:サイトが1日止まると売上や信用に直結するか。直結するなら、死活監視と緊急対応を外注に含める価値がある。
  • 条件4:EC・会員機能・予約など、動的な仕組みを使っているか。使っているなら障害の切り分けが難しく、外注の比重が上がる。

条件1〜4のすべてが「自分でできる・止まっても困らない」であれば、保守はほぼ自分で回せます。逆に、条件2か条件3のどちらかで不安が残るなら、その部分だけを外注する「部分委託」が費用対効果の高い選び方です。全部を丸投げする必要はありません。

外注の見積もりを読むときに確認する4点

保守を外注する場合、金額の高い安いだけで選ぶと後悔します。同じ金額でも、いざトラブルが起きたときにどこまで対応してくれるかが大きく違うためです。見積もりを受け取ったら、次の4点を必ず確認します。

  1. 更新代行の範囲。本体だけか、プラグイン・テーマまで含むか。更新後の表示確認まで責任を持つか。
  2. 復元の扱い。サイトが壊れたときの復元が保守費に含まれるか、別料金か。別料金ならいくらか。
  3. 対応時間と連絡手段。平日日中のみか、緊急時に何時間以内に着手するか。
  4. 軽微修正の有無。文言修正や画像差し替えを月何回まで含むか、それとも一切含まないか。

この4点が曖昧な見積もりは、金額が安く見えても実際のトラブル時に追加費用がかさむことがあります。「月○円」の内訳を、上の5つの作業と照らし合わせて、どこを肩代わりしてもらうのかを言語化してから契約するのが失敗しないコツです。

費用の考え方を具体例で整理する

ノートパソコンとノートを前に考え込む人
費用と時間を比較検討する様子(イメージ)

金額そのものに相場はありませんが、「自分の時間をいくらで売るか」で考えると判断しやすくなります。たとえば月次の保守5作業に合計1時間かかるとして、その1時間を自分の時給に置き換えます。仮に自分の作業時間を時給2,000円と見積もるなら、月の保守は2,000円分の手間ということになります。外注費がこれを大きく上回るなら自分でやる、下回る、または復元・緊急対応まで込みなら外注する、という比較ができます。

ここで見落としがちなのが、更新でサイトが壊れたときの「復旧にかかる時間」です。自分でやる場合、平常時は月1時間でも、いざ壊れると半日つぶれることがあります。外注費には、この「万一のときに自分の時間を守る保険料」という側面が含まれていると考えると、金額の妥当性を判断しやすくなります。

よくある質問

WordPressの保守を全部自分でやるのは無謀ですか

無謀ではありません。個人ブログや小規模サイトなら、月1時間程度の作業で回せます。ただし更新前のバックアップと、壊れたときの復元手順だけは最初に一度練習しておくことをおすすめします。

保守を頼まないとサイトはすぐ壊れますか

すぐには壊れませんが、更新を放置するとプラグインの不具合やセキュリティのリスクが少しずつ積み上がります。最低限、本体とプラグインの更新とバックアップ確認だけは続けたい作業です。

いちばん安く保守する方法は何ですか

自動バックアップが標準で付き、復元も無料でできるサーバーを選び、月次の5作業を自分で回す形が費用を抑えやすい方法です。復元が別料金のサーバーだと、いざというとき想定外の出費になります。

更新でサイトが壊れるのが怖くて更新できません

更新の直前にバックアップを取り、更新は一つずつ行って都度表示を確認すれば、壊れてもすぐ戻せます。テスト環境(本番と別の確認用サイト)が使えるサーバーなら、そこで先に試すとより安全です。

PHPのバージョンは自分で上げても大丈夫ですか

多くのサーバーは管理画面から数クリックで変更できます。ただし上げると表示が崩れる可能性があるため、必ずバックアップを取り、変更後に主要ページを確認してください。不安なら一段階ずつ上げます。

制作会社の月額保守が高い気がします

金額だけでなく、更新代行・復元・緊急対応・軽微修正のどこまで含むかを確認してください。中身が更新確認だけなら自分でも代替できますし、復元や緊急対応まで含むなら金額に見合う場合があります。

参考・出典

  • エックスサーバー 機能・料金(自動バックアップの標準対応・14日分):https://www.xserver.ne.jp/functions/ / https://www.xserver.ne.jp/price/
  • ロリポップ 機能・料金(バックアップの有料オプション・プラン別対応):https://lolipop.jp/service/function/ / https://lolipop.jp/pricing/
  • さくらのレンタルサーバ プラン(バックアップ&ステージング対応):https://rs.sakura.ad.jp/plan/
  • ConoHa WING 機能(自動バックアップ・過去14日分):https://www.conoha.jp/wing/function/
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